6月29日のBlogでヘッドフォンアンプのオペアンプを交換し、ひずみ率を測定することで中華通販で入手したLM4562NAの真贋判定出来るのでは無いかと試してみましたが、測定方法の未熟さもあり今ひとつ上手く判定できませんでした。
そこで今回は測定周波数やレベル管理の難しいアンプではなくて、オペアンプを利用した低歪低周波発振器のひずみ率をオペアンプを交換して比較することにしました。
作成した低周波発振器はJA9TTT/1 加藤OMのRadio Experimenter’s Blogの低ひずみ・正弦波発振回路を使わせて頂きました。
JRC 5532DD、ひずみ率は0.00067%
JRC 4558DD、ひずみ率は0.00091%
中華LM4562NA、ひずみ率は0.001%
U1のみを日本のショップで購入した本物と思われるLM4562NAと交換、ひずみ率は変わらず0.001%
U2のみを本物と思われるLM4562NAと交換、ひずみ率は0.00069%
中華通販と本物のLM4562NA、本物はレーザーマーキングで見にくいのですが同じメーカーのロゴが付いているにもかかわらず左側にへこみがあります。
外観の違いやひずみ率の結果から今回入手したLM4562NAは偽物だと判定します(涙
PS.
本来は2個とも本物と交換して比較しようと日本橋まで購入に行ったのですが、なんと年末年始以外は休日なしのはずのデジットが棚卸しのため休業でした(爆)
他のパーツショップも回ったのですが取り扱っていませんでした・・
2018/08/27 追記
ハムフェアに参加した帰りに秋月電子に立ち寄ってLM4562NAを購入してきました。
オペアンプを2つとも秋月で購入したLM4562NAと交換、ひずみ率は0.00060%
簡易なテストですが周波数が1kHz付近のひずみ率では本物のLM4562NAが一番良い結果となりました。
コメント
高橋さん、こんばんは。
実験が興味深かったです。 2つ交換したらどうなるかなあ・・・と思っていたところ、お手持ちは一つだったようですね。 ホンモノなら5532と同じか、やや良いくらいになるのではないかと思うので、お考えのように偽物かも知れませんね。 中身は入っているようですから4558あたりのOP-Ampにマーキングして偽装しているのかも知れません。 かなりのオーディオマニアでも判定できる人は限られるでしょうから、業者は偽装して儲けているのかも知れませんね。 安いのは有難いのですが、どうも中華ものは信用なりません。hi hi
JA9TTT/1 加藤さん、こんばんは。
>2つ交換したらどうなるかなあ
ヘッドフォンアンプがオペアンプを1つしか使わないので手持ちが一つしかありませんでした、そこで買いに行ったらデジットが休みでw
次に日本橋に行ったときに購入して2個交換を試してみます。
>4558あたりのOP-Ampにマーキングして
動作自体はほぼ変わらないのでリマーク品でもなかなかわからないですよね。
本物も売られているのかもしれませんが今回購入したものは偽物っぽいです^^;
高橋さん、FBなアイボールありがとうございました。お元気そうで何よりでした。
お預かりした「LM4562NA」ですが、残念ながらやはり偽物のようですね。
幾つかのパラメータを実測してみました。 例えばスルーレートなど。
入力のバイアス電流がかなり小さいのでFET入力のOP-Ampでしょう。
それで私の推測なのですが、偽物の中身はTL-082CPではないかと思います。
LM4562NAほど高性能ではありませんが、悪くないOP-Ampですので捨てないで
ご活用されてください。 OP-Ampとしてまずまずではないと思いますので。
TL-082CPならかなり安価なはずですから偽装したものと思われます。
用途によってはまったくバレないと思うのである意味で悪質ですね。w
さっそく秋月で購入された「本物」で良い歪み率が得られたようで安心しました。
やはり本物はFBでしたね。良かったですね。0.0006%は素晴らしいですよ。hi hi
JA9TTT/1 加藤さん
ハムフェアではありがとうございました。
短い時間でしたが久しぶりにお会いできて楽しかったです。
>残念ながらやはり偽物のようですね
やはり偽物でしたか^^;
>偽物の中身はTL-082CPではないかと思います。
中身まで想像できるとは素晴らしいです。
OP-Ampとしては動作しているようですから捨てないで使用します。Hi
>やはり本物はFBでしたね
はい、秋月でしたら@250円ですからケチらず最初から秋月で買うべきでした。
まあ数回分のBlogのネタになったので元は取れたと思うようにします(爆