3Dプリンターでプラグインコイル作成

0-V-2受信機は中波帯から25MHzぐらいまで受信出来るのですが、そのためにはプラグインコイルを差し替えて受信周波数範囲を設定します。

しかし2022年現在、このプラグインコイルのボビンは非常に入手難のうえ入手出来ても高価になっています。
0-V-2にはかなり昔に入手したUYタイプのプラグインコイルボビンを使用しましたが、手持ちが1本しか無いため短波帯の一部しか受信出来ませんでした。

先日上京した際にUSタイプのプラグインコイルをゲット出来ましたが、予算の関係で2本しか買えませんでした^^;
しかもソケットがUSタイプのため手持ちのUYタイプのボビンとは互換性がありません。

以前から3Dプリンターを使ってボビンを作成することを考えていたのですが、ソケット部分の良い方法が見つからず構想だけなっていました。
先日、パーツを買いに行ったところGT管のベース部分(オクタルベースと呼ぶそうです)だけが販売されているのを見つけて、これを使えばプラグインコイルが作れるのではと思い買って帰りました。

早速手持ちのボビンを測定して3Dプリンターで印刷

印刷したボビンをベースに差し込みます。

別にコイルとして使うだけならベースに入る筒で良いのですが、雑誌などの製作記事に書かれているコイルデータをそのまま使いたいのと、やはり見た目の問題で似た外観に仕上げました。
ベースの分背が高くはなりますが。
今思えばベースを半分ぐらいにカットして低くしても良かったなあと、次回作ることがあればチャレンジしてみましょう^^

COIL Aは535kHz~1605kHz
COIL Bは1650kHz~5.5MHz
COIL Cは5.5MHz~15MHz
COIL Dは8MHz~25MHzの4本コイルを作成しました。
ボビンとベースの固定はナイロンビスとナットを使いました。
黒だけでは面白くないので緑のフィラメントもつかってみました(笑

0-V-2に取りつけてみました、色はともかくあまり違和感は無いと思うのですが^^;

東京で大枚はたいて入手したプラグインコイルはパーツボックスで余生を過ごすことに^^;
3DプリンターやCNCなどが普及して手に入らないパーツを復元できるようになり、工作の幅が広がりますね。

コメント

  1. JE1SGH 1RO より:

    最新の技術で大昔のものを復元する,それも個人で,って少し前の時代には考えもしませんでした.
    すばらしいです.

    • T.Takahashi(JE6LVE/JP3AEL) より:

      JE1SGH 1ROさん、いつもコメントありがとうございます。

      個人でも手が届く様になった3Dプリンターに高機能なのにフリーで使えるCAD、両面プリント基板が数千円で作成できるなど物作りを楽しむには良い時代になりました。
      あとは発想力とやる気なのですが、その二つが難しくて^^;

タイトルとURLをコピーしました