SSG修理

SSG HP 8647Aが起動時のセルフテストでエラーが出るようになりました。

マニュアルを見てみると+12V電圧が0.4V以上低下している。マザーボードの+12Vレギュレータか電源の+15V出力が故障している可能性があると記載されています。

電源の+15Vから+5V,+8V,+12Vを作っています。

ただエラーが出た後に電源を入れ直すとエラーが検出されなくなります。
調査のため中を見てみます。

メイン基板に電源電圧確認用のLEDが並んでいます。

この状態で電源を入れると+12Vだけが少し遅れて点灯しました。

まず電源部の出力を確認したところ、+15Vだけが電源の立ち上がりが遅くて+15Vになるまで数秒かかることが判明。
その状態で電源を入れ直すとすぐに+15Vが出力されるためエラーが出ないことがわかりました。
電源部分を取り出します。

電源はComputer Products製 510160

+38V、-15V、+5Vは問題無いので+15V部分の問題だと想定しての回路を追ってみますとシャントレギュレーター AS431を使って+15Vを作り出しているようでした。

当初は電解コンデンサの液漏れか容量抜けが原因かと思いましたが目視ではとくに液漏れや膨らんでいるようなコンデンサは見つからず、他の電圧には問題無いことからシャントレギュレーターを交換してみることに。

AS431を手持ちのTL431と入れ替えます。

電源単体でテストしたところ通電と同時に+15Vも出力されることが確認出来たので本体に戻して組立。

電源を入れると電圧チェックLEDもすぐに点灯し、セルフテストのエラーも出なくなったのを確認して修理完了。

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