最近AliExpressなどで安価(2000円ぐらい)で入手出来るハンディトランシーバーUV-K5やUV-K5(8)が話題になっています。
以前から安価な中華ハンディ機は色々とありましたがなぜ今UV-K5が話題になっているかというと、広帯域受信機化やSSBの受信などファームウェアの更新で色々なカスタマイズが行えるためです。
実はちょっと前にUV-K5をポチっていたのですが、充電器のプラグが中国向けと言うこともあり放置していました。
電源ケーブルを切ってプラグを交換するか変換プラグを探そうかと思っていましたが、それならUSプラグの充電器が付属したUV-K5をポチった方がということでもう一台ポチりました。
右側が最初にポチったセットに付属していた充電器です。
その代わり?充電用USBケーブルやイヤホンマイクなどの付属品が充実していました。
UV-K5本体は同じ物です。本当はUV-K5(8)をポチったつもりだったのですが同じ物をポチってました(笑
背面のリチウムイオンバッテリーを取り外すとシリアルNo.やFCCの登録番号が書かれたシールが貼られています。
Analogと書かれているという事はDigitalタイプもあるのでしょうか?
UV-K5のアンテナコネクタは一般的なSMAメスコネクタでは無くSMAオスが付いていますので、一般的なSMAタイプのホイップアンテナや同軸ケーブルを接続する場合はNanoVNAなどに付属しているSMAの中継アダプタを使用すると使えるようになります。
ファームウェアやメモリーをPCで書き換えるためにはUSBケーブルが必要になります。
当方のWindows10と11の環境ではUSBポートにケーブルを差し込むだけでデバイスドライバーがインストールされて認識されましたので付属のドライバーCDは使用しませんでした。
改造ファームは色々な種類があるようですが、今回は送信を禁止して広帯域受信機として使用するためWEBOO.DEVで紹介されているUV-K5シリーズ日本語&広帯域受信機化ファームウェア [uv-k5-firmware-rx-jp]を使わせて頂きました。
ファームウェアのアップデートはブラウザーから行えるのでとくにアプリなどのインストールは不要です。
左側の「使い方」に書かれているとおりにすれば簡単に更新出来ますが、USBケーブルを本体のジャックに差し込む際にしっかり奥まで刺さっていることを確認してください。
僕は最初プラグが根本まで刺さっていなくて本体が認識されずしばらく悩みました^^;
本体とPCをケーブルで接続して「ファームウェア書き込み」をクリックするとPCにシリアルポートが複数存在する場合にはポート選択ウィンドウが表示されるのでUSBケーブルのポートを指定するとファームウェアの更新が始まり、終了すると自動的にUV-K5が再起動されます。
ファームウェアの変更でサポートされる機能などはサイトを参考にしてください。
次に同じくWEBOO.DEVで公開されているUV-K5シリーズ用メモリ編集ソフト「CHIRP for UV-K5-RX-JP」を使用して起動画面やFM放送とエアバンドの周波数をメモリーに登録しました。
上記サイトからインストーラーをダウンロードしてインストールを実行後に起動すると下記画面が表示されるので「無線機」メニューの「無線機からダウンロード」を選択してUV-K5本体からメモリーなどの情報をアプリに取り込みました。
まず「設定」タブで起動メッセージとFMラジオの周波数を登録しました。
次に大阪国際空港、関西国際空港、八尾空港のエアバンド周波数を登録
起動画面には自分のコールサインを。
メモリー受信では周波数の名前を表示
このファームウェアで18-1300MHz(一部の周波数を除く)でAM/FM/SSBで受信出来る広帯域受信機が本体2000円ちょっととUSBケーブルの価格で手に入ります。
IC-R5と比較すると感度などは少し劣るようですがコストパフォーマンスは最高です。
今回は送信機能を停止して受信専用にしましたが、日本のアマチュアバンドに合わせてトランシーバーとして使用できるファームウェアも公開されています。
ただ送信波を測定すると高調波やスプリアスが日本の基準を満たしていないため本体を改造するか、外部にフィルターを付けるなどしなければ保証認定は取れない状態です。
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