日曜日の夜、KTWRフレンドシップラジオを9R-59Dで聴いていたところ、ピギャという大きな音が出て音声が聞こえなくなりました。(動画32秒頃)
音声は出ませんがSメーターは振っていて小さくハム音も聞こえるため、ブロックダイアグラムを見て低周波増幅部分の不良では無いかとあたりを付けました。

回路図を見ると低周波増幅部分の真空管 V7b 6AQ8のプレート電圧は43Vと記載されていますが、測定すると7.5Vぐらいしかかかっていません。


まずR32の100kΩとR33の22kΩの抵抗値を測定してみると、R32は131kΩ、R33は44kΩになっていたのでどちらも交換。



しかし抵抗を交換してもプレート電圧は上がりません。
6AQ8を抜くと135Vほど表示するので真空管の不良だと判断し、手持ちに6AQ8がなかったので局発に使われている6AQ8と差し替えてみたところほぼ正規のプレート電圧になりグリッドに触れると大きなハム音が出ることが確認出来ました。

たぶんこれで修理できたと思うのですが、6AQ8の手持ちがないので確認出来ません。
そのうち入手出来たときに確認したいと思いますが、そのときは別の箇所が壊れているかも(笑
2021年10月18日追加
ツイッターで9R-59Dが壊れたとツイートしていると、いつもお世話になっているJF3DRI 西村OMから「6AQ8あるので送りますよ」というありがたいメンションを頂き、本日AF電力増幅の6AQ5と一緒に受けとりました。

早速不良の6AQ8と交換

電源を入れてプレート電圧を測定してすると50Vで時間とともに下がることもなく安定するようになりました。

アンテナを繋いで30分ほど短波放送を受信してみましたが音が出なくなることもないので修理完了にしました。

コメント
撮影中に壊れるとは非常に貴重な映像ですね(まさか仕込んだのでは😓).
原因究明して修理されたのはさすがです.
JE1SGH 1ROさん、こんにちは。
ばれましたか?w > 仕込み
実は電源を再投入すると30秒ぐらいは音が出るんです。
毎週日曜日恒例のKTWRフレンドシップラジオツイートのために録画しようとしたら音が出なくなったので、電源の再投入して録画を始めたところやはり同じ症状が出てしまいました。
プレート電圧を測りながら通電すると最初は50V近くあるのがどんどん下がって7Vぐらいになってしまいます。
幸いキットなので取説には組立方法から調整方法、回路図に電圧など書かれていますので故障箇所の判断には助かりました。