NANO VNA購入

最近話題のNANO VNAを入手しました。

元々は日本の方が開発されオープンハードにされたところ、あっという間に中国で製品化され販売されているようで、通販で50USD~60USDほどで入手可能です。
私が入手したのはNANO VNA本体と両端SMAのケーブル2本、USBケーブル、SMAのキャリブレーションキットがセットになっていました。

OPEN、SHORT、LOADのキャリブレーションキットとSMA中継アタブター

本体はクレジットカードとほぼ同じサイズ

表面にはタッチパネルのカラー液晶とS11、S21のSMAコネクタ

裏側は端子やスイッチの説明図

側面にはジョグダイヤル、電源LED、電源スイッチ、充電表示LED、充電およびPC接続用のUSB-Cコネクタが装備されています。

カラー液晶はコントラストもくっきりしていますが、ちょっとローガンには厳しいサイズです(笑

裏側のカバーを外すと基板が見えます。リチウムポリマー電池、SI5351A、STM32やオーディオコーデックIC LV320AIC3204などが見えます。SA612やブリッジなどはシールド版の下に入っているみたいです。


周波数の設定などはタッチパネルで直接入力出来るので便利です。

ただ指でタッチするには液晶が小さいので私はゲーム機に付属していたタッチペンを使用していますが、メニューなどはジョグダイヤルで操作した方が確実かもしれません。

測定可能周波数範囲は50kHzから900MHzとこの手の簡易VNAでは広範囲の測定が可能になっています。
S11とS21の2ポートを使用した通過帯域の測定とS11側にブリッジが搭載されているので1ポートでのアンテナアナらライザー的な測定も可能です。

RLBを利用した2ポート測定
CH0 REFLECTを選択すると1ポート測定が可能になります。
1ポートでトリプルバンドホイップのRLを測定
フォーマットをSWRに設定するとSWRが直読出来る。

PCとUSBで接続して専用アプリを使用するとデータをPCに取込表示させることが出来るようになります。

1ポート測定Logmag表示
同じデータをSWR表示
スミスチャート

フロアノイズが高くダイナミックレンジは70dBぐらいしか取れないようですが、900MHzまで測定出来てアンテナアナライザーとしても利用出来るVNAが6000円ほどで入手出来るのは驚きです。
まだ入手してテスト的にしかチェックしていないので耐久性などは未知数ですが、オープンハードをあっという間に製品化してこの価格で販売できる中国のパワーには驚かされます。

注意:この記事はあくまでも私が入手した機器のレポートであり、すべてのNANO VNAの性能を保証する物ではありませんし、購入を勧める物でもありません。入手は自己責任にてお願いいたします。

コメント

  1. 1RO (JE1SGH) より:

    FBなレポート,たいへん参考になります.
    私のも今日届いて,さっそくアンテナのVSWRを測定してみたら,正常に動作しているようです.
    指で触るタッチパネルはどうにも操作性が悪いなあと思いましたが,タッチペンを使えば良いのですね.この値段ならば,アンテナアナライザとして使うだけでも十分元が取れますね.

    • T.Takahashi(JE6LVE/JP3AEL) より:

      1RO (JE1SGH)さん、こんばんは。
      いつもコメントありがとうございます。

      1ROさんも購入されたようでおめとうございます^^
      まだちょっと触っただけですが、430MHzまで測定出来るアンテナアナライザーと割り切ってもお買い得な製品ですよね。

  2. 1RO (JE1SGH) より:

    T.TakahashiさんのnanoVNAは,4tracks版のファームウェアのようですが,私のは購入時2tracks(Antenna Analyzer)版が入っていました.後者の方がフォントが少し大きいです.
    ファームウェアは頻繁にupdateされるようで,8月2日版のファームウェアをいろいろ差し替えてみましたが,アンテナアナライザでとしてしか使わないと思うので,フォントの大きい2tracksで使用することにしました.ファームウェアを書き換えると校正をし直さなければならないのでめんどうです.

    • T.Takahashi(JE6LVE/JP3AEL) より:

      1RO (JE1SGH)さん、こんにちは。
      NanoVNAのファームウェアが頻繁にアップデートされているとは知りませんでした、
      アップデート方法を調べていくつか試してみたいと思います。
      FBな情報ありがとうございます。

  3. […] […]

  4. のりぶ より:

    NanoVNAを最近購入したのですが、校正の操作方法がよく判りません。
    YouTubeで校正を行っている動画(英語圏外の方の英語)も見ましたが、自分自身ネットアナを使ったことが無いこともあり、弱っています。
    (校正キットにオープン、クローズ、50Ω負荷が必要な程度は何となく理解しています)
    宜しくお願い致します。

    • T.Takahashi(JE6LVE/JP3AEL) より:

      のりぶさん、こんにちは。

      最初に測定周波数を設定して、CALメニューのCALIBRATEの

      OPEN CH0にオープン終端
      SHORT CH0にSHORT終端
      LOAD CH0に50Ω終端
      ISOLN CH0とCH1に50Ω終端
      THRU CH0とCH1をケーブルで接続(S21測定時のみ)

      上記を順に行って最後にDONEで校正完了です。

  5. のりぶ より:

    T.Takahashiさん
    のりぶです。
    ご教示ありがとうございます。
    判りが悪くて大変申し訳ありません。
    (以下は、NanoVNA.exe(v1.01)からの操作です)
    例えば、CH0にオープン終端を接続してOpenボタンをクリックし、次にCH0にSHORT終端を接続してShortボタンをクリック、・・・という流れだと思うのですが、Openボタンのクリックから次のSHOTR終端への接続の変更のタイミングはいつなんでしょうか。
    Openの校正が完了してからSHORT終端の接続をする必要があるように思うのです。
    たびたび申し訳ありません。

    • T.Takahashi(JE6LVE/JP3AEL) より:

      のりぶさん、こんばんは。
      >CH0にオープン終端を接続してOpenボタンをクリックし・・

      クリックするとOPENの下にアンダーバーが表示されると思いますが、私はその段階でキャリブレーション出来ていると判断して終端を交換してSHORTのキャリブレーションに進んでいます。

      • のりぶ より:

        T.Takahashiさん
        のりぶです。
        確かにボタンの下にアンダーバーが表示されるので、これは何かな?と思っていましたが、そういうことなのですね。
        腑に落ちました。どうも有難うございます。

  6. はじめまして。
    これ私も手に入れました。
    この値段で手に入るものでは最高ですね。
    残念ながら、私のものはUSBコネクターが基盤から取れてしまいました。
    機械的に弱そうなので壊れる前に補強しておいたほうが良さそうでう。
    現在出品者と交換の交渉中です。
    のりぶさん楽しんでいるようですね。(ブログも更新してくださいね)

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