82357BでKE5FX GPIB Toolkitを使う

先日入手したAgilent 82357BKE5FX GPIB Toolkitで使えないか調査してみました。

とりあえず7470.EXE(HP 7470A plotter emulator)でアンリツのスペアナMS2601Bの画面ハードコピーが取れることを目指します。

・KEYSIGHTからIO Libraries Suiteをダウンロードしてインストール後、82375Bを接続して正しく認識されているかを確認します。

KE5FX GPIB Toolkitをダウンロードしてインストールを行います。

・Keysight Connection Expertを起動しMy InstrumentsからGPIB-USB(GPIB0)を選択します。

・「Detail for GPIB0」から「Edit」をクリック、サブウィンドウが開くので一番下の「Keysight 488 Properties」をクリックして展開し、「Enable Keysight GPIB cards for 488 programs」にチェックをいれて「OK」をクリック。

・「Detail for GPIB0」の「Keysight 488 Properties」をクリックして展開し、「Enable Keysight GPIB Cards」が「Enabled」になっていることを確認。

・KE5FXのツールキットの「GPIB Configurator」を起動

「Select Device」の「Nitional Insturments adapter[GPIB0]」を選択し「Update CONNECT.INI」をクリック。

・HP7474A Emulatorを起動し「GPIB」メニューから「No assigned plotter address(Listen-only)」をチェック。

注意:このときに下のアドレスにチェックが付いているとエラーが発生してプログラムが終了してしまいます。

・「Accuire」メニューから「Wait for device-initiated plot」をクリック。

・ウィンドウ上部に赤く反転した領域が表示されるのでMS2601Bの「COPY」ボタンを押す。

・正しく設定されていればウィンドウの赤枠内に転送データ量が表示される。

・転送が終了すると画面のハードコピーが表示される。

当方の環境 (PC Windows7Pro)では上記設定で上手く表示されました。

いくつかのPCで設定テストした感じでは、使用するPCには82357Bだけを接続し、それ以外のGP-IBデバイスやドライバーはインストールしないのが上手く動作させるコツのような感じでした。

コメント

  1. JA9TTT/1 加藤 より:

    これはとても参考になりそうです。
    後ほど自分でもやってみたいと思います。 結果はまた改めて報告します。
    Windows7が動いているPCでやろうと思います。うまく行くと良いのですが。
    何かトラブったら質問させてくださいね。w

  2. T.Takahashi(JE6LVE/JP3AEL) より:

    JA9TTT/1 加藤さん
    コメントありがとうございます。

    当方もWindows7の環境で動作させてます。
    Niやコンテックなど他のGP-IBドライバーが入っているWindows10の環境では上手く動作しなかったのですが、Win10が原因なのか他のドライバーが原因なのかまでは調査してません^^;

  3. Takashi Hayashi (JO1MXX) より:

    大変参考になりました
    当方はHP8753Dに繋いでいます。
    ただ、測定器のCOPY→PLOTの操作を行うとエラーになります。
    PC側で操作(F9キー)で画面転送出来ました。
    Win7pro,Win8.1proは問題なく動作しました。
    ありがとうございました。

    • T.Takahashi(JE6LVE/JP3AEL) より:

      Takashi Hayashi (JO1MXX)さん
      結果報告ありがとうございます。
      当方もWindows7までの確認でWindows10環境に変えてしまってからまだ確認出来ていません^^;

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