KT mini-RXの作成

CRkits共同購入プロジェクトでKTmicro社製IC「TK0936M」を使用したKT mini-RXの「目指せKTWR!」が面白そうでしたので頒布していただきました。

ケースと単四電池、ヘッドホン以外は基板からSMAコネクタのロッドアンテナまで入っています。
受信バンドを決定する抵抗器は14MHz(19mバンド)用の5.1kΩが入っていました。

DSPラジオICのTK0936Mは表面実装タイプですが、ピン間隔もそれほど狭くなくマニュアルにハンダ付け方法が丁寧に記載されているのでそれほど難しくは無いと思います。
KT mini-RXのページにもICのハンダ付け参考動画が掲載されています。
ICのハンダ付けが完了すればあとは通常のリードタイプのパーツですので基板のシルクに合わせてハンダ付けします。

ローガンで抵抗器のカラーコードが読みにくいのでLCRメーターで測定しながら作成しましたが、約30分ぐらいでパーツの取り付けは完了しました。

KT0936は中波からFM放送までの受信でき、10ピンにかける電圧でバンドを設定して9ピンの電圧でチューニングを行います。
このキットでは14MHz(19mバンド)用の5.1kΩの抵抗器が入っていて電源電圧3Vを10kΩと5.1kΩで分圧しています。
説明書には受信したいバンドと使用する抵抗値の組合せ一覧表が掲載されています。

基板上のピンヘッダーを切り替えることで10kΩのSPAN VRでバンドを切り替えることも出来ますが、確実なバンド切替を行うためにはテスターでSPAN VRの抵抗値を測定して上記表の値にセットする必要があります。
今回はバンド設定抵抗を取りつけず代わりにピンヘッダーを取りつけました。

カットしたユニバーサル基板に10kΩの多回転ポテンショメータとピンソケットを取りつけたプラグインの基板を作りました。

設定するバンドの抵抗値に多回転ポテンショメータの値をセットします。

このプラグイン基板を交換することでバンド切替が行えます。
今回は中波放送受信用にMW1バンド(787Ω)とFM放送用のFM2バンド(237Ω)、そしてKTWR受信用のSW9バンド(4420Ω)にセットしたモジュールを作成しました。

バンド切替はピンヘッダーにバンドモジュールを差し替えれば完了です。
中波放送とFM放送の受信

KTWRフレンドシップラジオ

とりあえず基板単体での動作確認までは完了しました。
これからAFアンプの追加、ケーシング、ケースに入れた際のバンド切替をどうするかなどまだしばらく楽しめそうです。

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