World Radio TV Handbook(WRTH)は英国のWRTHが1945年から毎年発行している、世界の放送局の所在地や周波数、スケジュールが書かれている書籍でBCLのバイブルと言われてきましたが、2022年版が最後になることがFacebookで発表されました。
WRTHの存在は小学生の頃のBCLブームの時から知っていましたが、当時は入手方法もわからず名前だけは知っている状態でした。
今回最後になるという事でWRTHの存在を知って約45年後に初めて買ってみました。
内容は巻頭のカラーページでは短波ラジオやアンテナのレビュー、みんな大好きKTWRの紹介などの記事があり、その後は国別、地域別の放送局、周波数などの情報が掲載されています。
1970年代に始まったBCLブームの時のバイブルは1976年に電波新聞社から発売された山田 耕嗣先生監修の「BCLマニュアル」でした。
背表紙の接着剤が外れてバラバラになるまで読んでいました。
当時BCLをされていた方は一度は見たことがあるのでは無いでしょうか?
1978年には「新BCLマニュアル」も発売されました。
BCLマニュアルには発刊当時のBCLラジオや受信機が紹介されているのですが、1976年版BCLマニュアルに100万円の受信機として紹介されていたコリンズの51S-1を見ていつかは手に入れたいと憧れ、40年近く経ってやっと入手することが出来ました。
最近はまたBCLブームが起こっているようで、BCL関連の書籍などが発売されたりしています。
電波新聞社からも2019年に「令和版BCLマニュアル」が発売されました。
1970年代のBCL少年が買い求めたのか初版はすぐに売り切れる勢いでした(笑
国内でWRTHに近い書籍と言えば三才ブックスから発売されていた周波数帳がありました。
これは日本で受信できる無線局周波数を収録した一覧表でWikipediaによると「日本では事実上唯一の周波数事典」との記載があります。
ラジオライフ別冊として1982年から発売されていましたが、2013年発売の「周波数帳2014-2015」を最後にそれ以降はスマホのアプリになってしまいました。
1994年版と2014-2015年版を比べると大きさも価格も倍になってます。
ネットの普及で情報更新が難しい書籍はどんどん減っていくのかもしれませんが、時々引っ張り出してながめてみますと当時の思い出が色々と思い出されます。
昔のWRTHを見ることがあれば懐かしさを感じるのでしょう、歳を取った証拠ですね(笑
コメント
資料的価値のある書籍をたくさんお持ちで感心します.
記事の当時(1976年)約100万円の51S-1は,一体現地(アメリカ)ではいくらで売られていたのか知りたくてざっと調べましたが解りませんでした.しかし,当時のドル円レートは293円,サラリーマンの平均年収が220万円と解り,外国の高級品を買うのはよほどの覚悟が必要だったと推測できます(記事執筆当時日本で2人しか持ってなかったというのがよく解ります).
今でも趣味に100万円ぽんと出すって普通はできないですね.あ,IC-78xxとかFTDX9000がそうでした😓
JE1SGH 1ROさん
コメントありがとうございます。
51S-1、1959年発売当初の価格は$1859.00だったようです。
https://www.radiomuseum.org/r/collins_51s_1.html
ドル円レートが300円として約56万円ですが、発売開始から17年後ですし当時の送料や税金など考えると100万円なったのでしょうね。
>サラリーマンの平均年収が220万円
当時27,800円のスカイセンサー5900を買ってもらいましたが、かなり無理してくれたんだろうなと思います。
>今でも趣味に100万円ぽんと出すって
バイクは価格が上がり250ccでも100万円するバイクも出てますし、オーディオなども100万円ぐらいは珍しく無いようですが、無線は12万円のIC-7300と120万円のIC-7850でも普通に使う分にはそれほど差が無いので(FTDX9000だと多分IC-7300の方が性能良さそう^^;)100万円だすのは道楽って感じですね(笑